イーモバイル D31HWをEMチャージ契約で使うには

  • Sun, Sep 12, 2010
  • One-minute read

いきさつ

去年鳴り物入りでデビューしたイーモバイルのデータ通信カード、D31HW。HSPA+に対応し、下り最大21Mbpsという国内最速の3G通信サービスである、というのが売り文句の端末だ。

発売日を待ってまで購入し1年ほど使ったのだが、残念なことに一度も21MbpsどころかHSDPAの最大である7.2Mbpsに近い速度も出たことがない。さらに6月に転職してから外で使う機会も減ったので、手数料を払って解約してしまった。

だけど、iPhone以外のモバルアクセスが存在しないのも心もとない。白ROM状態のデータカードももったいないし、なんとか有効活用できないものか…ということで、イーモバイルのプリペイドサービスである「EMチャージ」を契約してみた。ネットにはあまり晒されていない情報だが、特に裏技でもイリーガルでもないので、日記としてまとめておく。

契約まで

オフィシャルwebを見る限り、データカードと同時購入するしか契約の方法がないっぽいし、D31HWとH11LCは対応してないとも書いてある。だけど、サポートに電話するとあっさり契約できる。

必要なもの

以下を準備したら、サポートに電話する。ショートカットは3→1。これ豆知識な。

  • データカードの製造番号

    …3で始まる15桁の番号。電話口で聞かれて、解約状態であることを確認される。

  • 決済手段

    …クレジットカードもしくはWebMoney。カード番号を電話で伝えるのでちょっと不安。

  • 個人情報

    …契約のための住所・氏名・電話番号。

  • ネットワーク暗証番号

    …4桁の暗証番号を要求されるのであらかじめ決めておく。これも電話で言うのはイヤな感じ。

製造番号でデータカードの機種も特定できる。D31HWはどうかなー？と思っていたら「最大速度は21Mbpsではなく7.2Mbpsですがよろしいですか」と確認された。これに同意すればOK。

問題なく手続きが完了すると「1週間ぐらいでSIMが届きます」と言われて終了。ちょっと急ぎなんだけど…とつっついたら「早ければ3〜4営業日で発送されます」とのこと。それ、あんまり早くないよね。

アカウントの開設

SIMが届いてもすぐには使えない。まずはサービスサイトにアカウントを開設する必要がある。アカウント名・パスワード・秘密の質問を聞かれるので用意しておこう。

アカウントの開設 / プランの登録などはiPhoneのSafariから問題なく行うことができた。最適化はされてないので使い心地はあまりよくない。専用アプリがあってもいいぐらいだと思うんだけどどうだろう。

料金に潜む落とし穴

契約直後には￥3,000がチャージされている。カードの明細で見ても決済はされてないので「あれ？これいただいていいの？」と不安になるが、￥3,000プレゼントぐらい痛くも痒くもないだろうな…というトラップが仕掛けてあるので気をつけよう。

契約してそのまま使うと「スタンダードプラン」、つまり従量課金での利用になる。1MBあたり63円という危険な課金が発生するので気をつけよう。この料金プランの極悪さはこの辺とかこの辺にたっぷり書いてあるので参照されたい。

個人的には「定額プランの切り替えが午前0時」というのが最悪だと思っている。開発者は夜型なんだよ！せめて3時とか5時にしてくれよ！

Snow Leopardでの設定

おなじみ「イーモバイルユーティリティ」ではうまく接続できないので、「ネットワーク環境設定」にある「HUAWEIMobile-MODEM」に電話番号・アカウント名・パスワードを設定して接続する。「メニューバーにモデムの状態を表示」にチェックをしておくと次から手早く接続できる。

電話番号・アカウント名・パスワードはSIMと一緒に届くドキュメントに書いてあるのでちゃんと読もう。APNの設定については、もうSIMに書き込んであるので気にしないでOKっぽい。

スピードテスト

無事につながったら最初にするのはスピードテストだよね。ということでお馴染み「BNRスピードテストで計測してみた。

下り
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
測定サイト： http://www.musen-lan.com/speed/ Ver3.5001
測定日時： 2010/09/12 13:51:11
回線/ISP/地域：
--------------------------------------------------
1.NTTPC(WebARENA)1： 5154.996kbps(5.154Mbps) 644.02kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2： 5357.306kbps(5.357Mbps) 669.22kB/sec
推定転送速度： 5357.306kbps(5.357Mbps) 669.22kB/sec
上り
データ転送速度	736.72kbps (92.09kB/sec)
アップロードデータ容量	1000kB
アップロードに要した時間	10.859秒
測定日時	2010年09月12日(日) 13時53分

うーん、まぁこんなもんよね。解約前の速度と比べても特に変化はない。

まとめ

ということで、時々外でネットするにはいい選択肢である「EMチャージは、「サポートに電話する」というハードルさえ乗り越えれば意外と簡単に契約できる、ということがわかった。白ROM端末はオークションなどで安く手に入る(D12HWが￥2,000というのも見かけた)ので、イニシャルコストは低く抑えられる。

ちなみに今回は金曜の午前中に電話で契約したら、日曜の午前中にSIMが届いた。素晴らしい速度！(事務処理的な意味で)

日記