自転車に乗って毎日フラフラ君の街まで行き

君って誰だ?

懐メロはいいんだ。自転車買ったので書いておく。

なぜ自転車?

ムスコさんが保育園に通うようになった。自宅から歩いて10分ぐらいの認可保育園に通えるのはとてもありがたいのだが、10分の道のりを1歳児を連れて歩くのは結構大変だ。

ヨメさんからも「電動アシスト自転車欲しいねぇ」とリクエストを受けていたある日、ふと立ち寄ったショッピングセンターで型落ち展示品がだいぶ安く売られているのに出くわした。

その場でネット価格を調べると、ざっと見た最安値よりまだ少々安い。自転車のメンテは自分でするのはなかなか大変なので、できれば近くで買う方がいいだろう。というわけで即決してきた。

で、その自転車にヨメさんとムスコさんが乗ると、私はどうしたら?

それはあまりにも切ないので、自分の分も買うことにしたのだった。

自転車を巡る冒険

結局「買う」と決意した土曜日の午後に4軒、翌日曜の昼間に2軒自転車屋を回ってやっと買うことができた。

予算の壁

4〜5万円ぐらいのクロスバイクを買う、と決めて、Y’s Roadを見に行った。さすが「日本最大級のスポーツサイクル専門店」、品揃えは豊富だ!…が、予算に合うのがぜーんぜんない。5万円以下で手に入るのは、クロスバイクの定番中の定番「GIANT ESCAPE R3」と、Y’s Roadオリジナルの「アンタレス」というモデルぐらいしかなかった。

サイズの壁

で、まずは「アンタレス」にまたがってみる。…と、なんかサーカスの熊っぽい状態に。明らかにサイズが小さいのだ。

考えてみれば当たり前だが、自転車にもサイズというものがある。フレームの大きさによって推奨身長というものが存在するのを、このとき初めて知った。

で、アンタレス。値段の割に大変よさげだったのだが、サイズの大きいモデルが存在しない。フレームの生産にトラブルがあって、入荷は「9月以降未定」だとのこと。

ESCAPE R3は定番だけあって「とにかくみんな乗っている」印象だし、あんまり好みの色がない。まあ黒を買っておけば…と思ってまたがってみたら、なんと用意されている最大サイズのものでも若干窮屈だった。

定番のヤツがダメなので、いろいろ迷うことになった。

グレードの壁

クロスバイクのエントリモデルというのは意外と少なくて、謎のメーカーの2万円台のもの、ESCAPE R3が4万円台、あとは5万円台後半から上は天井知らず、という商品構成になっていた。

「謎のメーカー」は避けたいし、かといって予算を大幅にオーバーするのもイヤだ。手頃なものはないものか…。

カラーの壁

価格や性能と同じぐらい重視していたのが「色」。とにかく「赤」が欲しかった。

最初に試したアンタレスはなかなかいい色の赤があったが、サイズが合わないので断念。ESCAPE R3には赤モデルがないしサイズも合わないので断念。

ほかにはFUJISTRATOSに赤モデルがあるが、だいぶ予算オーバー。フロントがシングルスピードなのもちょっと使いにくそう。

プログレッシブレーシングという日本のメーカーのFRD-160には赤モデルがあるのだが、取り扱ってる店がちょっと遠いのと、白い部分の使い方が微妙だったのでパス。

老舗のミヤタサイクルにも赤モデルがあったのだが、自転車屋巡りの中でやたら目についた「MERIDA」の文字にうんざりしてパス。あとから調べたらミヤタとわかったのでこれでもよかったのだが、「ショッピングセンターの自転車コーナー唯一のスポーツモデル」という位置づけだったので不信感が先に立ってしまったのは申し訳ない感じ。

青い鳥はすぐそばに

そうして途方に暮れた自転車選びの2日目、最初に立ち寄ったY’s Roadに「これでいいのがなければ自転車など買わぬ!」という気持ちでもう一度行き、見つけたのがRaleighRadford-L。Nottingham REDが派手すぎず渋すぎずとてもいい色で、480mmモデルにまたがったら窮屈な感じもしない。予算はちょっと出てしまうが、こいつとなら仲良くやれそうだ!と即決。

店頭在庫はなかったがメーカー在庫があったので、その週の金曜には整備完了の連絡。土曜は雨で取りに行けず、日曜(つまり今日)やっと引き取ってきた。

我が輩は自転車である。名前はまだない。
我が輩は自転車である。名前はまだない。

クロスバイクの世界

自分の自転車としては10年以上前に買ったなんちゃってMTB(2万3千円くらい / そういえばミヤタだった)以来。エントリモデルとはいえ、いきなりスタンドもついてないような自転車に乗っちゃって大丈夫だろうか…と思ったら。

  • 軽い!

まず本体重量に驚いた。ひょいっと持ち上がる。11.4kgはこのクラスとしては普通の重さなのだが、なんちゃってMTBとも電動アシストとも違う世界だった。

  • 速い!

当然ながらしっかり漕ぐと速度が出る。電動アシストの漕ぎ出しサポートにも感動したが、変速しながらしっかり踏んで行くときの加速は初めての体験だった。

  • 運動不足…

どうせなら通勤にも使ってみたい、とルートはあらかじめ調べてあった。納車されたその足で自宅→会社とほぼ同じ距離(13kmちょっと)を走ってみたら、あっさり脛の腱が痛くなった。ここはそういえばちょっとジョギングしていたころよく痛めた場所だな…。通勤するにはもう少し慣れと訓練が必要そうだ。

てるてるぼうず

というわけで、梅雨時に自転車を買うとう暴挙をオチもなにもなく書き散らしてみた。これから雨が続くし、梅雨が明ければ真夏だし、自転車には不適な季節が続くが、めげずに乗って行こうと思う。なんちゃってMTBで通勤してたころは今より15kgほど軽かったので、少しでもその頃に近づけたいぞ。