30代終了のお知らせ

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9/28に誕生日を迎え、40歳になりました。今回は「大台突入」という感慨があるので、blogなど書いてみることにします。@ryopekoさんのblogエントリに影響された、というのもあります。

あ、wishlistおいときますね!

30代を振り返って

社会に出るために(33〜35)

私が社会に出てきたのは2005年、33歳になってからのことでした。それまではゲームプログラマとして社会不適合な生活をしていたのですが、ふとしたはずみでケッコンすることになり、社会に適合する(そしてもっとカネを稼ぐ)必要に迫られたのです。

ゲーム業界という激務だけど楽園から出てきて一般社会に適応する、というのが30代中盤のもっとも大きなミッションでした。

スーツを着てネクタイを締めて朝9時に着席すること、人月単価で売り買いされること、書類審査で落とされること、採用面接されること。ゲームを作るのに比べると、勝手も違うし難易度も高い。ソフトウェア開発の技術で困ったことはなかったけれど、今までとは違う仕組みの中で生きて行くのに必死でした。

コミュニティとの出会い(36〜37)

ゲーム以外の仕事に慣れたら、今度は絶望との戦いが待っていました。技術とは関係ない理由で行われる理不尽なものごとに打ちのめされ、ソフトウェアエンジニアとしてこの先どう進んで行くかに迷う日々が続いていました。

そんな中出会ったのが、「IT勉強会」に代表されるコミュニティ活動です。会社とは違うつながり、ビジネスとは違う視点。参加することで得られる刺激、発表することで得られる更なる学び。会社で仕事をしているだけでは決して見ることがない世界は、とても多くのものをもたらしてくれました。

特に、参加し始めてすぐGenesis Lightning Talksに出会えたことはとても幸運でした。参加の敷居が低く、発表することを主体にした運営スタイルは、コミュニティ初心者が感じるハードルをずいぶん低くしてくれました。

コミュニティ、そしてGLTとの出会いがなかったら、今でも絶望と戦い、居酒屋の片隅で理不尽を呪う日々が続いていたかもしれません。大きく人生を変えてくれたことに感謝しています。

父親というロール(37〜40)

ゲーム業界からここまで、4回の転職を重ねてきました。一番最近は2010年6月なのですが、このときの内定をもらった3日後に、妻の妊娠が判明しました。このときの転職は次を決めずにえいやっと退職していたので、なかなか精神的にタフなものでした。順番が逆だったら大変だったろうな…と、今になれば笑い話にもできますが。

子供が産まれたのは2011年1月。38歳にして「父親」というまったく新しいロールをアサインされ、日々奮闘を続けています。ゲーム業界を出てからはなかなか変化に富んだ人生を送っていたつもりですが、0歳児が1歳児になるまでの変化とは、比べ物になりませんでした。

ムスコさんの誕生以来、会社での「シオヤさん」、コミュニティでの「カッパさん」に加えて、家庭での「おとうさん」という3つのロールに取り組んでいます。

40代にむけて

自分が40歳になる日が来るなんて、想像もしていませんでした。…が、30歳になったときも確か「自分が30歳になるなんて」と思ったような記憶があります。もっと大人になってるはずだったんだけど、どうやらそんなことないのも30のときと同じ。

40歳になっても、まだしばらくはソフトウェア開発を仕事にしていくつもりです。この業界は若くてデキるのがどんどん出てきますが、そいつらに負けないよう、老害にならないよう、全力で若作りしようと思っています。

ムスコさんに誇れる仕事をし、ムスコさんに楽しく仕事をする背中を見せる。これが、当面の目標です。

さいごに

FacebookやTwitterでは、たくさんのお祝いのお言葉をいただきました。ありがとうございました。これからも何か面白いことをやらかし続けて行く所存ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

なお、お祝いのお気持ちはいつでもこちらで受け付けております!!