會水庵 / しらすと焼いわしの親子どんぶり
同僚にランチに誘われた。ちょっと高いけど味は保証するよ、と言われて歩き出したのは、泊まり慣れたカプセルホテル方面。こっちに食事するところなんてあったっけ?と思いながらついていくと、見落としがちな路地にいくつか飲食店が集まっていた。
その中の一軒のカウンタにぎうぎうと詰め合わせて座り、調理行程を逐一眺めながら待つこと10数分。出てきたのがこちら。
●しらすと焼いわしの親子どんぶり(¥1,200)
揃う前に撮影してしまったのだが、これに味噌汁がつく。小鉢は風呂吹き大根と山菜の煮物、それにとろろ。どんぶりはしらすと焼いた鰯。ご飯に軽くタレがかかり、梅干が乗っている。やっと来た来た腹減った、とまずはしらすを口に運んだら、軽く感動した。
しらすふわふわー!ちゃんと魚だって実感できるほど大きく、ほんのりした甘みがある。しらすってこんなにありがたい食い物だったっけ?
鰯もうまい。香ばしく焼けた外側、ふんわり適度に脂が乗った身。親子を交互に、時には一緒に口に運び、半分ほど食べたらとろろをぶっかける。時々梅干をつつきながら、一心不乱に食べつくした。
小鉢も味噌汁もうまく、「きちんとしたものを食った」という満足感を十二分に味わうことができた。しばらくジャンクな食事を続けていた自分を少し恥ずかしくすら思いながら午後の仕事に戻ったのだった。
ランチメニューは大別すると「鰯」「穴子」「鶏肉」3種類のどんぶり。次は同僚が隣で食べていた穴子を注文せねば。
味:こんな店があるなら、遠くて混んでる赤坂勤務も捨てたもんじゃない。夜も来なくちゃ。
★★★★☆
値段:金額だけ見ると決して安くはないが、味を考えると妥当。むしろ安いぐらい。
★★★☆
店内:いい雰囲気だが狭い。奥に小上がりがあるらしいが未確認。灰皿は見当たらなかった。
★★☆
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