味の大観(閉店) / うまいいろいろ
大森に、「味の大観」という居酒屋があった。場所的にはホームなのだが、なぜか入ったことがない。それなのに、なぜかヨメがとあるオフ会で飲みに行き、そして興奮して帰ってきた。
![白魚・しらす・のれそれ 白魚・しらす・のれそれ](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-41.jpg)
出てくることは何もかもうまく、冷蔵庫から勝手に出して飲むという豪快な方式の飲み放題。独りで切り盛りしている愉快なご主人のもてなしを存分に受けてきたという。残念なことに4月末で閉店してしまうとのことなので、これはぜひ行っておかねば、と乗り込んだ。
注文したのは「料理お任せ+飲み放題」コース(¥6,000)。一杯目は生ビール、二杯目以降は日本酒にした。「上の段(純米だらけ)は飲んじゃダメだよ…封が開いてるヤツしか」という寛大な注意事項を聞きつつ、「銀盤」「影虎」などをたっぷりいただいた。
![ほうれん草のおひたし ほうれん草のおひたし](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-12.jpg)
オープニングはほうれん草のおひたし。たっぷりダシが効いていて、いきなりうまい。
![車麩の卵とじ 車麩の卵とじ](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-15.jpg)
車麩の卵とじ。これもたっぷりうまい汁を含んでいる。
![メヒカリ メヒカリ](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-18.jpg)
目玉が大きい「メヒカリ」。小ぶりな体にしっかりと肉が凝集している。
![鶏手羽元の煮込み 鶏手羽元の煮込み](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-27.jpg)
鶏手羽元の煮込み。なぜかいきなり洋風のスープで煮てあるメニューが出てきた。鶏肉はしっかり焼き付け、歯ごたえを残してある。野菜が一部冷凍なのは、まぁご愛嬌。
![海ぶどう 海ぶどう](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-42.jpg)
海ぶどう。むやみにぷちぷちしていない、ふわっとした食感を初体験。噛みしめると、粒から続々と海の香りが流れ出てくる。
![素魚の踊り食い 素魚の踊り食い](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-44.jpg)
素魚(シロウオ)の踊り食い。箸でつかむまでが一苦労。味わうというよりは喉ごしを楽しむもの、らしい。
![青柳 青柳](/blog/images/2009/05/09-04-18_18-50.jpg)
青柳の刺身。こんな丼に適当に盛られているのに、新鮮で臭みがなく、素晴らしくうまかった。
![筑前煮 筑前煮](/blog/images/2009/05/09-04-18_19-14.jpg)
筑前煮。ちょっと甘めでよく味がしみている。
![小松菜と油揚げの炒め物 小松菜と油揚げの炒め物](/blog/images/2009/05/09-04-18_19-17.jpg)
小松菜と油揚げの炒め物。ウチで作る料理っぽいが、例のうまいダシを使っているので一味深い。
![ネギトロ巻き ネギトロ巻き](/blog/images/2009/05/09-04-18_19-31.jpg)
ネギトロ巻き。日本酒の肴として超優秀。
![サーモン・イカ・ちくわ サーモン・イカ・ちくわ](/blog/images/2009/05/09-04-18_19-50.jpg)
サーモン・イカ・ちくわ。謎の組み合わせ。
![牛すじの煮込み 牛すじの煮込み](/blog/images/2009/05/09-04-18_20-14.jpg)
牛すじの煮込み。とろとろぷるぷる、濃すぎない味が絶品。
![ヅケいろいろ ヅケいろいろ](/blog/images/2009/05/09-04-18_20-15.jpg)
ヅケいろいろ。この辺から記憶がちょっと怪しい。
メニューに一貫性は感じられないが、出てくるものがいちいちうまかった。気さくなご主人とのテキトーなトークをもうひとつの肴に、記憶が飛ぶまで飲んだくれていた。
若いころはこの近くで飲むこともあったのに、どうしてこの店には気づかなかったんだろう。結局最初で最後の訪問となってしまったので、ちょっと悲しい気持ちになりながら記事を書いた。
●しろうお /高知県で獲れる水産物
http://www.chisan-chisho.com/shokuzai/suisan/s43.html
●特集:あおもりの旬 2008年9月号「しらうお」|青森のうまいものたち